勉強会

第20回勉強会

演題 「引きこもり(本人、家族を含め)の現状と未来
日時 令和元年8月29日
講師 特定非営利活動法人ジョイフル 理事長 横山久美 先生

第20回勉強会 ギャラリー

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第20回メロディー定例勉強会を開催しました。

日時:  R1年8月29日(木)

テーマ: 引きこもり(本人、家族を含め)の現状と未来

講師:  特定非営利活動法人ジョイフル 理事長 横山 久美 先生

講演内容:

①特定非営利活動法人ジョイフルの沿革及び事業内容、実績

②引きこもりとは

③ニートとは

④引きこもり人数

⑤若者が引きこもる背景?

⑥若者たちの状態

⑦引きこもりの若者たちの心の中

⑧引きこもりに多い特徴

⑨引きこもりの要因

⑩未来に向けて・解決へのステップ

⑪相談を嫌がる家族の心理

⑫マズローの欲求5段階層説

*引きこもりサポートには、ある程度の専門知識とチーム体制が必要である。

 

第20回勉強会の出席者のご質問に横山先生より、以下回答を頂きました。

Q:高齢者の引きこもりは年を重ねている分自分の考えが固まっていて、対応自体が難しいように思うが、そんな事はありませんか?(俗に言う頑固)

A:「高齢者」は65歳以上をさしていらっしゃるのか、もしくは若者と言うくくりの中での「高齢ニート」と呼ばれる人たちをイメージされているのか不明ですので、質問と違う事をお伝えするかもしれません。ご質問の「高齢者」を、仮に高齢ニート(35歳以上もしくは40歳以上と定義はまちまちなようですが)と言う事でお伝えします。

結論から言いますと対応の難しさは、年齢は関係ないと思っています。ご質問のように一般的には、年を重ねると、考え方などに凝り固まるものがあったり、孤立した状態で世界が狭いことで他人が入り込む余地が少ない、と言った状況はあるかもしれませんが、そういう事(年齢など)でサポートが難しいと言う事は感じていません。経験上、年齢は関係なく、引きこもりやニートのご本人が「変わりたい」と感じたり、「今の自分の考え方ではだめだ」と思えば頑固さは弱まるように感じます。言い方を変えれば、どの年代であってもその時の心情で、変わりたい気持ちが弱い時や現状維持が目標になっている時などは、支援の効果がでづらいとは感じています。私の個人的な経験だけでお伝えしましと、対応が難しいと感じる時は、支援対象者ご本人の年齢や性別等ではなく、自分や支援側に問題や課題がある時で、スキル不足、経験不足、知識不足、連携不足、地域資源不足などなど、そういう時にこそ難しさを感じます。